第8回公演

真実は笑わない2007



脱サラして海賊になる父親とその扶養家族の話

あらすじ
仕事人間の父、子育てに失敗しアルコール依存症の母、長女、家出同然の次女、受験生の長男という家族構成の香芝家を中心に父の旧友が拾った船を舞台に物語が展開する。

舞台写真

公演情報
日時:
2007年11月24日(土)15時〜、19時〜
        25日(日)13時〜、17時〜
会場:in→dependent theatre 1st

キャスト
三条上ル
唐仁原俊博
辻中金吾郎
真野絵里*
保温知行*
城越理江(雨垂事典)*
こみちみちこ*
秋山はるか*
(*=ゲスト)

スタッフ
作・演出:中野 守
稽古場監督:加藤祐一
照明:真田貴吉
音響:児玉菜摘
舞台装置:中野守、三条上ル
舞台監督:唐仁原俊博
小道具:保温知行
WEB担当:中野守
宣伝美術:いぬしげ
制作補助:田渕理恵/村川謙一
制作:三条上ル

SPECIAL THANKS(敬称略)
おくだあい/高間響(笑の内閣)/為房大輔(劇団ZTON)
小泉梅子(劇団ZTON)/亀岡大祐/田渕摩耶/ふくすけ
メキシカンカフェGOZAGOZA



演出家挨拶

新世紀が幕を開けて早くも七年が経とうとしています。
ミレニアムミレニアムとブラウン管の向こうで浮き立っていたのが
つい昨日のことのようです。
僕が21世紀になって一番最初に書いた脚本が
この「真実は笑わない」です。
初演から6年。6年も経てば感性も変わるので、
台詞を細かくいじくっています。
大袈裟に言えば、同じ原作でドラマ化と映画化を
それぞれ別の脚本家と監督がやったくらい違っています。
正直言うと若い時に表現できたものが
できなくなっている部分もあります。
役者が変われば、人物の容姿も性格も変わってきます。
初演の出演者は今回ひとりもいません。
そして殆どの出演者が初演を見ていません。
演劇ってこういう面白さもあるんだなって知りました。
演劇ってやっぱり面白いです。
中学高校と部活でレギュラー取れなかった凡人が、
同じくセンスも知識もない状態から始めて、
16年も続けてるんですから、好きなんでしょうね。



公演を終えて

中野劇団を立ち上げる前に参加していたThe Cloud Projectでは
2つの脚本を書いて上演させてもらった。
ひとつは『パレ闇』でもうひとつがこの『真実は笑わない』。
因みに今世紀最初の作品でもある。
その再演を中野劇団でやりたいという思いは
劇団を旗揚して2年くらい経った頃からあった。
けど、やるからには初演を超える条件、
たとえば舞台装置に凝るとか、広い会場とか、
その辺りを満たしてやりたいなというのと、
慢性の参加者不足もあって、ずっと先送りになっていた。
というわけで今回、ホールが決まり、役者も集まって、
別の演目でやろうとしていたところ、
その演目が使えない状況になってしまったので、
だったら『真実〜』をやろうと。
中野劇団では初めての関西弁じゃない長篇ということもあり、
今まで上演してきた作品とは
ちょっと色が異なる作品だったと自分では感じている。
見た人がそう思ったかどうかはわからないけど。
あとは、久しぶりに舞台装置に凝ったため、装置作りが大変だった。
平日はみんな働いてるし、休日を稽古に充ててるので、
なかなか作業の時間もなくて。(文:中野)