(アートコンプレックス 1928協力公演)

2004年3月、90分で15本の短篇を上演した短篇集『大山崎』上演後も中野が短篇を書き続け、ストックが溜まったところで第2弾の上演となりました。
当初1時間程度で7〜8本の演目と考えていたのが、諸々の事情により結局今回も90分で10本となりました。
はじめて1日のみの、1ステージのみ公演、小屋入り1日のみの公演でした。

 

■ 公演情報
日時:2006年5月14日(日)18:00〜
場所: ART COMPLEX 1928(京都市三条御幸町)
上演時間:90分

 

■ 作品ラインナップ
1 エスカレーター
エスカレーターに閉じ込められた二人のサラリーマンの話。
一番最初に完成した短篇だと思う。
短篇集大山崎をやるずっと前にできていた。

2 節ちゃん
もともとは女性二人が演じてるところをイメージして書いたものであって、けっしておっさんが節ちゃんをやることで笑いを取るという類のものではなかったし、今でもそれは違うと思っている。

3 ランドセル
放課後小学校に呼び出され、会社からかけつけた六島君の父親。
担任は、クラスの女子の給食袋が紛失したため、六島君のランドセルの中身を調べた。
ウェブコント『エコタンク』用に書いた脚本を、逆輸入的に上演。絞り出すように書いてたなあ。

4 録画
今回の公演のために書き下ろした脚本。

5 クローン
2005年10月15日 Y2S企画 第1回公演『Snow Dome』にゲスト出演した際に使用した脚本。
結構自分でもいい感じに本ができたので、『ブルー』をやると決めた時にこの演目は加えるべきだと思った。
当時のキャスティングのまま、一部改良を加えてやってみた。

6 たこさんいかさん
こんなに力抜いて作ったものも珍しい。車の中で運転中に思いついて、忘れる前に録音した。

7 ベビーカステラ
とにかく稽古中何度も本を修正しまくった。結果ちょっといい感じになった。

8 オランウータン
これも書き下ろし。エチュードから作ることってあんまりなかったけど、本が書けない時は、こういう作り方もいいなという、素敵な発見があった。

9 ブルー
表題作です。表題作にしたからラインナップに加えざるをえなくなった。

10 強制小学生
個人的には一番のお気に入りの脚本。

■ キャスト
加藤祐一
三条上ル
白木ぽん太
唐仁原俊博(喀血劇場)*
川渕幸治郎*
亀岡大祐(SK Product Co.)*
土屋たえ*
(*=ゲスト)

 

■ スタッフ
作・演出:中野 守
照明:寺澤哲(立命芸術劇場)
音響:村川謙一
衣裳:土屋たえ
小道具:白木ぽん太
宣伝美術:いぬしげ
制作:三条上ル、加藤祐一

 

■ 協力
ART COMPLEX 1928

 

■ 演出家挨拶(パンフ掲載文)

本日はお忙しいなか中野劇団のために貴重なお時間を頂戴しまして誠にありがとうございます。脚本・演出担当の中野守です。
今回また短篇集やらせていただくことになりました。
第2回公演 短篇集『大山崎』以降に書いた短篇のストックがちょっとできてきたのでそれらを中心に、あと書き下ろしの新作短篇1本の計8本です。
いつの間にやら結構書いたものです。
しかし、今回で5回公演なのに、そのうち短篇集が2回。
その2回合わせて23本の短篇って。
これじゃまるっきりコント集団ですね。
最近は「エコタンク」を見て我々の存在を知って下さった方もいらっしゃるようで今日この会場に、初めて生の演技をご覧になられる方もおられるかも知れませんが、「ライブっていいものだ」と思っていただけるような
そんなきっかけ作りができる舞台になれば、そんな思いを込めて本番頑張ります。
ま、頑張りますって言っても、僕はどこかで隅っこの方で舞台見てるだけなんですけどね。
どうぞ最後までごゆっくりお楽しみ下さいませ。

 

■ 公演を終えて

アートコンプレックス1928の3階の窓から外を見下ろした時の光景を思い出す。記憶に残る行列。
当時は、幕が上がるかという不安と、冷静に動けない不甲斐なさでいっぱいいっぱいだった。
今でも待たせてしまった申し訳なさと共に思い出してしまうけど、あれだけ沢山見に来てもらえたことは本当に嬉しい。
ホントに貴重な劇場だ。アクセスの良さ、そしてあの広さ。
内々のことを言わせてもらえば、打ち上げの場所を探しやすいこととか。
短い稽古期間だった。
2ヵ月というのは自分の中では本当にありえない。演目に関して言えば準備不足というわけではなかった。
「これでどうだ」という気持ちはあった。まあ、実際やった後で多くの反省点はいろいろ出てきた。
客席のこととか。見せ方とか。「エスカレーター」は完全な暗闇の中でしてもよかったかもとか。
それを、短篇集『不埒』の『課長のお目玉』で採用するわけで。
1日のみの小屋入り、1ステージのみの公演というのも初めてのことで、それはそれはドキドキものだった。
いい役者と一緒にできたなと、ホント今思ってもありがたい。
稽古時から全員モチベーションが高かった。演出もやりがいがあった。
エコタンクのアニメで先にネタばれしてしまっているもので、通用するのかどうかという葛藤は最初から最後まであったけど、そんな経験をしたこともなかったから、やってみてもいいかなと思った。
折角書いたからやっぱりライブでやりたかったし。
とにかく終わった後出演者らでご飯食べに行ってみんなが幸せそうだったのが何より報われた。(文:中野)