■1作目
ナチス=ドイツ

処女作。
大学に入り、演劇を始めて丸一年経った19歳の夏、始めた当初から本を書きたいという願望があって、ろくに書き方も知らずにやっちゃった的公演。
経験も乏しく、誰かに相談するということさえ知らないで、殆ど感性だけで何とかしようとしていた所が恐ろしい。
とにかく書きたかった、演出がしたかった。
自分の話を形にするということに強い憧れがあった。
それから年を重ねるごとに、当時いかに己が無知であったかを思い知らされる。
何が恐ろしいって、観劇経験も殆どなかったため、いい作品とはどういうものか、ということさえ知らなかったことだ。
ただ、自分にとって、この芝居作りに費やしたあの青臭い時間は今尚、大きな意義を残し、また忘れられない記憶となっている。

■ 公演情報
日時:1993年6月(劇団未踏座 夏公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料

旗揚以前の上演履歴