■4作目
ケ=セラ=セラ

「ナチス=ド=ドイツ」と「ブダ」のような比較的得意な欧州路線で、もっと完成度の高いものを作りたいというのがこの芝居を書く動機だった。
が、この考えはやがて全作品の中で最も「守備的」であったという反省をもたらす。
別に手抜きをしたというわけではない。
ただそれ以降、「一つの公演で一つ以上何か挑戦を」というハードルを自分自身に課そうと決めた。
「ケセラセラ」とは「どうにかなるさ」って意味だ。
ドリス=デイの同名の歌が有名で、確か、この題名をつけたきっかけになったのが、うろ覚えで、間違ってるかも知れないが、サッカーのワールドカップか何か大舞台の試合でイタリアだったかなのチームが敗れて、国に帰ったら殺される、そんな状況の中、チームのメンバーがこの歌を歌っていたという逸話を聞いて、いいなと思ったからだ。

■ 公演情報
日時:1996年10月(劇団未踏座 有志公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料
上演時間:約105分

■内容
第二次世界大戦末期のチェコ共和国の首都プラハが舞台。第三帝国の傀儡政権であるスロバキア軍の葛藤、侵略を受けているボヘミア人の怒り、両側の心理を適当に描いた戦記コメディ。



旗揚以前の上演履歴