■3作目
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 アガサ=クリスティの「そして誰もいなくなった」の舞台版を見に行ってモロに感化され、作ったのがこの3作目。21歳大学4年の秋。
 とにかくミステリーものがしたかったのだが、この手のジャンルの他の作品を殆ど読んでおらず、またもや無知のなせる業ともいうべき、青い作品だ。
 始めて日本を舞台にした脚本。しかし、ちょっとまだ前二本の欧州路線が自分の中の軸だという考え方が当時はあり、それは次の「ケ=セラ=セラ」まで引きずることになる。  この話は、ミステリー要素の部分と琵琶湖で海賊を営む部分の二つの話を無理矢理足して作ったもので、案外海賊の方だけの方が面白かったかもしれない。
 ちなみにこの芝居は本より先に題名が決まった。役者が12人だったから。

■ 公演情報
日時:1995年10月(劇団未踏座 有志公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料



旗揚以前の上演履歴