■2作目
ブダ -BUDA-

大がかりな舞台装置のものをビデオで数多く見ていたので、その影響をモロに受けていた。また、この公演は2時間08分と、観客のことを考えない長さであった。今読み返すと、かなり歯の浮く台詞のオンパレードで、実に恥ずかしい。
この頃は音響をガンガンに使っていた。
演出を経験して、得られることはいろいろある。たとえば役者をする際、少しだけ演出家の言いたいことっていうのがわかるようになった。演技が上手くなりたい人は一度くらい演出を経験するのもいいかもしれない。逆に演出がしたい人も、少しは役者を経験するべきだろう。

■ 公演情報
日時:1994年6月(劇団未踏座 夏公演)
場所:龍谷大学学友会館3階大ホール(京都市)
料金:無料
上演時間:約128分

■ 内 容
オスマン=トルコ領ハンガリーのブダ(現ブダペスト。ブダペストはブダという町とペストというドナウ川を挟んだふたつの町が合体してできた)の市民とウィーンを追われたトルコ兵の衝突を描いた。
原作の「ニ都物語」はロンドン、パリを舞台とするが、「ブダ」はウィーン、ブダの二都にした。
弁護士シドニー=カートンを医者に、貴族チャールズ=ダーネイをトルコ軍を脱走したブルガリア貴族にそれぞれ設定を変更した。

『ブダ』の戯曲(PDF)

旗揚以前の上演履歴